5歳児の平均身長・体重を解説!100cm未満は低身長?

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5歳は身体活動も活発になり、ぐんぐん身長が伸びる時期です。ただし、個人差も大きいので心配になることもありますよね。

「ほかの子に比べて小柄だけど大丈夫かな?」

「いつも背の順では前のほうだけど、このまま小さいままだったらどうしよう」

そんなふうに心配に思う親御さんもいらっしゃるかもしれません。

この記事では、5歳児の平均身長や平均体重について触れ、身長が低い場合の対応策について解説します。

身長を伸ばすコツも紹介しているので、参考にしてください。

目次
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5歳の身長・体重はどれくらい?発育・発達の特徴とは

5歳児の平均身長と体重を厚生労働省の『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』をもとに詳しく解説します。お子さんの身長・体重を平均値と照らし合わせ、発達状況をみてみましょう。

また発育や発達の特徴を次の点から解説していきます。

  • 5歳の平均身長は男108.2cm、女107.3cm
  • 5歳から6歳までの1年間で男女ともに約6cm伸びる
  • 100cm未満は低身長か?調べる方法
  • 男女ともに10歳頃から急激に成長する
  • 成長は個人差や遺伝の影響が大きい
  • 心配な場合は専門家に相談しよう

それでは順に見ていきましょう。

5歳の男の子の平均身長は 108.2cm

『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』によると、5歳児の男の子の平均身長は108.2cmです

平成12年との比較も掲載されていたので、ご紹介しておきます。

5歳児の平均身長(男)平成12年平成22年増減
5歳0~6ヵ月未満108.1cm108.2cm+0.1cm
5歳6~12ヵ月111.4cm111.4cm+0cm

5歳半未満と6歳未満とでは約3cmの差があり、同じ5歳児でも月齢によって身長差があります。さらに10年間で平均身長は、ほとんど変化していないこともわかりました。

平均体重は17.88kg

体重についても同じように半年ごとに区切って比較しています。5歳の男の子の平均体重は17.88kg。10年前と比べ約0.5㎏軽くなっています。

5歳児平均体重(男)平成12年平成22年増減
5歳0~6ヵ月未満18.36kg17.88kg-0.48kg 
5歳6~12ヵ月19.48kg19.92kg-0.56kg
参照:『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』

順調に成長している様子がうかがえますが、10年前に比べ若干スリムになっているようです。ただし個人差が大きい部分です。あくまでも目安としてくださいね。

5歳の女の子の平均身長は107.3cm

同じように『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』によると、5歳の女の子の平均身長は107.3cmです。詳細は、次のとおりです。

5歳児の平均身長(女)平成12年平成22年増減
5歳0~6ヵ月未満107.6cm107.3cm-0.3cm
5歳6~12ヵ月110.8cm110.5cm-0.3cm

男の子の平均身長108.1cmと比べると8mm小さい程度です。

平均体重は17.64kg

体重は男の子の17.88㎏にくらべて、ほとんど変わりません。

5歳児平均体重(男)平成12年平成22年増減
5歳0~6ヵ月未満17.92kg17.64kg-0.28kg 
5歳6~12ヵ月18.94kg18.64kg-0.30kg
参照:『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』

男の子と女の子を比べた場合、わずかですが女の子のほうが華奢といった印象です。しかし、これもあくまでも目安であり、個人差の大きい部分です。参考程度にご覧ください。

5歳から6歳までの1年間で男女ともに約6cm〜7cm伸びる

5歳から6歳までの1年間で、男女ともに約6~7cm程度身長が伸びます

その平均値は次のとおりです。

5歳半未満平均身長6歳未満平均身長増加分
108.2cm114.9cm+6.7cm
107.3cm113.7cm+6.4cm
参照:『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』

幼児期の3・4・5歳は、毎年約6~7cmずつ身長が増えていきます。個人差はありますが、6~7cmずつ成長していたら問題ないと考えていいでしょう。

100cm未満は低身長?SDスコアで確認しよう

厚生労働省の集計データをもとに5歳児の平均について紹介してきました。

しかしこの数値は、あくまでも平均です。もしかすると、わが子が平均よりもずいぶん小さくて心配になった方もいらっしゃるかもしれません。

そういった場合は、SDスコアで確認してみましょう。

SDスコアとは、平均値からのばらつきの大きさを表す数値を指します。中央(平均身長)からの離れ具合が±2SD以内であれば問題ないと考えられます。±1SDにおさまる子は全体の68.3%、±2SD内におさまる子は全体の95.4%です。

‐2SD以下は全体の2.3%存在し、低身長と判断されます。低身長かどうかを判断するには、次の表をご覧ください。

平成12年度文部科学省学校保健統計調査報告書のデータをもとにファイザーが一覧表を作成しています。

画像引用:ファイザー|乳幼児健診用 標準身長・SD表

この一覧を見ると、5歳0ヶ月の‐2.0SD 値は男98.1cm・女97.7cmです。ですから5歳児で100cm以下だからと言って低身長とは判断できません

ただし各月齢に応じた‐2.0SD値を確認して、その数値より大幅に下回っている場合は重大な病気が潜んでいる場合もあります。その場合は、専門家に相談することも視野に入れましょう。

低身長に早く気づくには成長曲線を書くのもおすすめ

低身長を指摘されるタイミングは、3歳児健診時が最も多いと言われています。それ以降で低身長に気づくためには、成長曲線を参考にしましょう。

成長曲線は、子どもが生まれてから思春期までの成長を表にしたものです

男女別にまとめた表が、母子手帳に「乳幼児身体発育曲線」として掲載されています。身長や体重を測定するたびに書き込んでみましょう。

画像引用:厚生労働省『平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書』

たとえ低身長であったとしても成長曲線のカーブに沿って背が伸びていれば、問題ないと考えられます。

「ほとんど伸びない」「横這い」「減ってしまった」など異常に気づいた場合は、専門医に相談しましょう。低身長の原因となる重大な病気が隠れている可能性があるからです

男女ともに10歳頃から急激に成長する

生まれてから1歳までの間に身長は急激に伸びます。その次に大きな成長が目立ってくるのは、10歳頃から訪れる思春期頃です。

思春期に大きく身長が伸びる時期は「成長スパート」と呼ばれ、男の子は年間10~12cm・女の子は年間8~9cm伸びるといわれています

画像引用:子ども学びラボ|子どもの身長を伸ばすために知っておきたい【成長スパート】と【予測身長の計算式】

とくに身長が伸びるのが、男の子であれば中学生になった13歳頃、女の子の場合は小学校高学年の11歳頃です。小さい頃から身長が伸びやすい生活習慣を送っていれば、この時期に一気に背が伸びるかもしれません。

背を伸ばす方法はない!個人差や遺伝の影響が大きい

両親・祖父母・親戚など身近な人たちを観察すると、身長は遺伝による影響が大きいのがわかります。親や祖父母から受け継いだ骨格や筋肉には、ある程度共通点がありますよね

そこで、両親の遺伝による将来的な身長を簡単な計算式で予測してみましょう。計算式は以下のとおりです。

男の子の場合:(父親の身長+母親の身長+13)÷2+α

女の子の場合:(父親の身長+母親の身長-13)÷2+α

例えば、父親が170cm、母親が160cmの場合

男の子:(170+160+13)÷2+α=171.5㎝+α

女の子:(170+160-13)÷2+α=158.5㎝+α

残りの+αの部分は、生活や環境によって変化する部分です。

伸びる余地もありますが、食生活や運動習慣によってはマイナスの影響も考えられます。子ども時代の過ごし方はかなり重要といえます。

2割はこれからの生活環境で変わるかも…

身長の伸びに大きく影響を及ぼしているのが食生活や運動習慣、そして生活習慣です

次のようなことを心がけて、身長を伸ばす要素をひとつでも増やしていきましょう。

  • 骨をつくる材料を食事でしっかり摂る(タンパク質・ビタミン・カルシウム・マグネシウム)
  • 成長ホルモン分泌のために、しっかり睡眠時間を確保する
  • 骨に刺激を与えるために適度な運動をする
  • 毎日15分程度紫外線を浴びる(ビタミンD生成)

どうしても心配なら専門家に相談しよう

成長曲線やSDスコアと照らし合わせてみて、どうしても低身長が疑われる場合は専門家に相談してみましょう。

相談先としては次のようなところがあります。

  • こども病院・内分泌代謝科
  • 大学病院小児科・内分泌外来
  • 小児科の成長障害専門家

病院では、低身長が遺伝によるものか病気によるものかを調べます。

生まれてからの記録や家族・親戚の身長など判断材料を用意しておきましょう

発達障害?5歳で平均身長より小さくなる原因とは

成長曲線やSDスコアに照らし合わせてみて、身長の伸びがほとんどない、明らかに低身長だなどと判明した場合は、専門医への相談をおすすめします

次のような重大な病気が隠れているケースも考えられるからです。

  • 成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの内分泌代謝の異常
  • 骨や臓器に異常
  • 染色体の変異による病気
  • 子宮内の発育不全

これらの病気は、保険による治療も認められており、できるだけ早期発見したいものです。

病気の特徴などを順に見ていきましょう。

成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっている

専門医を受診してみると、内分泌(ホルモン)の異常を指摘される場合があります。

成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっており、それが身長の伸びに大きく影響を及ぼしています。

成長ホルモンは、脳の奥の垂下体という部分から分泌され、肝臓や骨に働きかけ身長を伸ばします。先天的な原因としては生まれつき垂下体の発達が悪い、後天的な原因は垂下体の腫瘍などです。

成長ホルモンの欠乏状態を「成長ホルモン分泌不全性低身長症」といいます

甲状腺ホルモンの分泌も成長ホルモンとともに成長に大きく関わっています。甲状腺ホルモンは全身の細胞の代謝を促す働きがあるので、分泌不全は身長の伸びに大きく関係しています。

内分泌の異常が疑われる場合は、血液検査やレントゲン検査をおこない、成長ホルモンの分泌が弱いことを確認します。

ホルモンの分泌量が少ないと判明したら、必要に応じて投薬治療となります。

ホルモンの分泌に異常がない場合は骨や臓器に異常があるかも

ホルモン分泌に異常がなくても、心臓・肝臓・消化器などの重要な臓器に異常があると身長の伸びが悪くなる場合もあります。小児慢性腎不全もそのひとつです。

臓器の病気により、成長に必要な栄養が十分に取り込めないのが主な原因ですが、治療により病気が治れば身長が伸びてくるケースが多いようです。

また、臓器の治療に加え、成長ホルモンを投与して成長を促す治療をする場合もあります。

染色体の変異による病気

染色体の異変により軟骨細胞の異常によって骨の形成が阻害されるのが「軟骨無形成症」です

成人男性で平均身長が130㎝、女性で124㎝前後となり、手足が短いのが特徴です。

胴体に比べて頭が大きく、額が出て鼻の付け根が低い容貌も共通しています。1万人から2万人に1人程度発症するといわれています。

画像引用:ボックスゾゴ フレンズ|軟骨無形成症の原因は?

治療方法としては、成長ホルモンの投与や骨延長手術などがおこなわれていますが、病気そのものを治す方法はまだ見つかっていません。

参照:軟骨無形成症家族の会|軟骨無形成症とはこんな病気です

ほかにも遺伝子が原因で低身長になるものとして、ターナー症候群やプラダー・ウイリー症候群などがあります。どちらも成長ホルモンの投与などをおこなう保険治療が認められています。

子宮内の発育不全の可能性もある

母胎内での期間に応じた発育が標準より小さい場合、胎内発育不全(SGA性低身長症)と呼ばれます

同じ性別・在胎週数の赤ちゃん100人のうち、小さいほうから10番目以内がSGA児です。

その原因は主に胎児の栄養障害です。その原因としては次のようなものがあります。

  • 母親の病気(糖尿病・環器性疾患・妊娠高血圧)
  • 薬物摂取・飲酒・喫煙
  • ウイルスの感染
  • 染色体異常・遺伝子異常

このうち90%は2~3歳までに標準の成長に追いつきますが、残り10%は追いつくことができず低身長のままです。

SGA性低身長症は成長ホルモン投与による治療が認められています。

低身長?5歳児の平均身長よりも低いときの考え方

平均よりも低身長だとわかった場合、どうしたらいいでしょうか。

ひとつの考え方としては、成長曲線に沿って身長が伸びていたり、重大な病気でなかったりしなければ大丈夫といったものです。

さらに次のような考え方もあります。

  • 子どもの個性として受け止める
  • 自分の考えや価値観だけを子どもに押しつけない
  • 成長障害には成長ホルモン治療も検討する

順番に見ていきましょう。

悲観しない!子どもの個性として受け止めよう

5歳の終わりごろになると、急激に身長が伸びる子が出てきて個人差がはっきりしてきます。

筋肉が強くなり、運動能力も大きく伸び、できることが多くなります。成長度合いが目に見えてわかる時期でもあります。

体重も18kg以上になる子が増えますが、痩せている・身長が低いなどでも、運動機能の発達が良く健康であれば心配ありません

成長スパートの時期まで身長は伸び続けますし、もし身長が低いままだとしても子どもの個性として受け止めることが肝心です。

健康体であれば大丈夫!と前向きな気持ちで生活し、良い食生活や生活習慣を続けていきましょう。

自分の考えや価値観だけを子どもに押しつけない

現代の価値観では「身長が高いほうが良い」といった考え方が優勢ですよね。背が高くスタイルが良いと、運動面からも有利ですし、服の着こなしもカッコいいでしょう。

しかしその価値観を一方的に押しつけると、身長が低い自分を肯定できないといったマイナス感情を生み出します。こういった心理的ストレスは、成長ホルモンの分泌にも影響を及ぼすので要注意です。

また親からの心理的ストレスが虐待レベルだった場合、愛情遮断症候群と呼ばれ極端に身長が伸びないことも。愛情遮断症候群の子は、環境を変えてストレスから解放されると、急に身長が伸び始めることもあります。

また夜は成長ホルモンがたくさん分泌されます。夜ぐっすり寝るのが成長ホルモンの分泌に効果的であることからも、子どもの精神的ストレスを取り除き、よく眠れるようにしてあげましょう。

また「食べないと大きくならないよ」と無理に食べさせることも禁物です。小食の子には、食べやすい分量を皿に盛り、子どもが食べたら褒めてあげるを繰り返しましょう。

成長障害には成長ホルモン治療も検討しよう

病気などが原因で低身長だと判明した場合は、成長ホルモンを投与する治療が受けられます。保険治療の対象になる可能性が高いので、専門医に診断・処方してもらいましょう。

成長ホルモンを投与する対象の病気には次のようなものがあります。

  • 成長ホルモン分泌不完全性低身長症
  • ターナー症候群
  • SGA性低身長症
  • 軟骨無形成症
  • 腎不全による成長障害

投与は、本人や家族が家庭で注射をおこなう「自己注射」です。週6~7日の皮下注射を子どもが小さいうちは親、自分でできるようになれば子ども本人がおこないます。

成長ホルモンの投与以外にも甲状腺機能低下症であれば甲状腺ホルモンの投与、腎不全などの慢性的な病気が原因であれば、その病気の治療をおこないます。

参照:日本小児内分泌学会|低身長

まとめ

このページでは、5歳児の平均身長と体重についてまとめました。さらに身長が100㎝以下の場合や重大な病気の可能性がある場合の対処法や考え方もご紹介しました。

最後に重要な点をおさらいしておきましょう。

  • 5歳の平均身長は男108.2cm、女107.3cm
  • 5歳から6歳までの1年間で男女ともに約6cm伸びる
  • 低身長か調べる方法はSDスコアと成長曲線
  • 男女ともに10歳頃から急激に成長する
  • 成長は個人差や遺伝の影響が大きい
  • 病気以外の低身長は個性と考えよう
  • 心配な場合は専門家に相談しよう

5歳の場合103cm以上であれば低身長ではないとわかりました。もし小柄だとしても、5歳の時点で低身長と判断するのは早いともいえます。

まだまだこれから伸びるチャンスは十分あります。これから訪れる成長スパートの時期にしっかり身長を伸ばすため、生活習慣や食生活を整えていきましょう

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