5歳・6歳くらいの子どもが思い通りにならないと怒る、泣くことで悩んでいる人は多いでしょう。どう接するべきか判断に困るところ。
また親自身もそんな子どもにイライラすることもあるでしょう。そこで本記事では以下の点を解説します。
- 5歳・6歳児が思い通りにならないと怒る理由
- 怒っている・泣いているときの対処法
本記事を読めば、子どもが思い通りにならず怒っているときに適切に対処できるようになります。
思い通りにならないと怒る5歳・6歳児にイライラ!特徴と原因、しつけ方
5歳から6歳の子どもが物事が思い通りにいかないと怒る問題について、下記のポイントを抑えましょう。
- 思い通りでなければ怒る3つの理由
- 親がイライラするのは当たり前であること
- 思い通りにならないと怒る子どもへの接し方としつけ方
まず、思い通りにいかないと怒る理由を知りましょう。これは正しいしつけ方を見抜くうえでの手がかりになります。
そして、駄々をこねる子どもに対して親がイライラしてしまうのは当然であることも理解しておきましょう。
最後に思い通りにならないと怒る子どもへの接し方としつけ方を解説します。まずは原因を理解することが大切です。
5歳・6歳児が思い通りにならないと怒る理由は3つ
5歳・6歳児が思い通りにならないと怒る理由には以下の3つが挙げられます。
- 言語能力や思考力が高まって反論できるようになった
- 乳児期に感情を否定されていた
- わがままをいって甘えている
5歳・6歳児になると言語能力や思考力が成長し、思い通りにならない状態をなんとかしようと怒ることがあります。
また乳児期の甘えたいときに甘えられなかったのが原因であることも。「甘えたい」「抱きしめてほしい」気持ちを受け止めてもらえずにいると、ストレスが爆発してはげしく怒るケースがあります。
単なるわがままである場合も散見されます。こういった理由を把握するのが、対処の第一歩です。
親がイライラするのは当たり前
ひとつ知っておいてほしいのが、子どもが思い通りにならず怒る・泣くとき、親がイライラするのは当たり前で落ち込む必要はないということ。ここでひとつ興味深いアンケートを紹介します。
アンケートによれば7割以上の母親が子どもに対してイライラしています。毎日怒鳴り散らしているなら問題ですが、多少怒る程度なら自分を責める必要はいっさいありません。
大事なのは以下のように子どもの怒り方や程度に合わせて適切に対処することです。以下のようにコミュニケーションを取り、思いを受け止めましょう。
- 多少怒る・泣く→共感して現実を受け入れさせる
- あまりにもわがままがしつこい→まともに取り合わない
- 暴力を振るう→毅然とした態度で叱る
- あまりにもすぐ怒る→発達障害診断を視野に
それぞれの程度でどう対処するべきか詳しく解説します。
共感して現実を受け入れさせよう
子どもが思い通りにならず怒っている・泣いているときは感情に共感を示すのが基本です。
このテクニックは強力。子育てに関する講演活動で知られる菅原裕子氏は、著書で以下のように述べています。
実にたくさんの親が、共感の威力を体験してきました。「嫌だよね。もっと遊んでいたいよね」と共感されたとき、子どもたちは脅されるよりはるかに素直に帰ることを選びます。
菅原 裕子. 子どもの心のコーチング【しつけ編】 「ほめる」「叱る」よりうまくいく子育ての極意 (Japanese Edition) (p.111). Kindle 版.
子どもが言うことを聞きやすくなるだけでなく、そしてそのあとのしつけにもつながります。以下のようにコミュニケーションを取り、思いを受け止めましょう。
- 「そうだね、そうしたいよね」
- 「お父さん・お母さんも本当はさせてあげたいよ」
そして怒りが落ち着いた頃、子どもと当時の様子について話してみましょう。ここがしつけのポイントです。
「あのときに怒ったり泣いたりしても、思い通りにはならなかったんじゃないかな?」などと冷静に諭してみましょう。そうすると子どもも「あんなに怒ってもしょうがなかった」などと成長しやすくなります。
このようにして現実を受け入れさせ、思い通りにならないことがあると少しずつ教えていきましょう。
子どもにヒステリックに怒ってしまうのは病気?
子どもにヒステリックに怒っただけで病気とはいえません。子どもがあまりにもわがままだったりすると、親も感情的になってしまいます。
NHKのすくすく子育てでは数多くの母親が「子どもに対してキレてしまう」と打ち明けていますが、誰も病気を抱えているとは語られていません。つまり時に激しく怒るのは親としてノーマルな反応だといえます。
もし毎日ヒステリックに怒鳴りつけているなら受診が必要かもしれませんが、ときどき感情的になる程度なら病気とは考えづらいでしょう。まして多少怒ったからといって、「自分はダメな親だ」などと考える必要はいっさいありません。
わがままがしつこいなら無理に取り合わない
いくら話を聞いても怒る・泣くなら無理に取り合わなくてもOK。これももちろんしつけとしての狙いがあります。
世の中は思い通りにならないことばかり。ゆえに「思い通りにならない現実」が立ちはだかることもあると知ることも良い経験です。
例えば「犬を飼いたい」と長時間駄々をこねたなら、「それ以上いっても、どうにもならない」とキッパリ断りましょう。
そうでなければ「わがままをいえばなんとかしてもらえる」と勘違いさせるので、甘やかしすぎには注意が必要です。
暴力・暴言には毅然とした態度を!
暴力・暴言があったら毅然とした態度で強く注意しましょう。
いくら子どもでも人を傷つける行為は許されません。本人と身のまわりの人間を守るためにも、それ相応の姿勢で叱る必要があります。
子育てに関する講演活動で知られる菅原裕子氏は、自身の著書で以下のように述べています。
まず、幼児期において、言葉でうまく表現ができないうちに手が出るというのは、ごく普通のことです。自己表現のひとつだと思ってください。(中略)そうであっても、子どもが他の子どもを叩かずに遊べるようになるのは大切なことなので、子どもを訓練しましょう。それがしつけです。
菅原 裕子. 子どもの心のコーチング【しつけ編】 「ほめる」「叱る」よりうまくいく子育ての極意 (Japanese Edition) (p.98). Kindle 版.
子どもが手を出すのはノーマルなことです。暴言を吐いてしまうのも、言葉でうまく表現できないがゆえの行動という意味では同じ。
ただしそれは最終的に他の子どもを叩いたり傷つけたりするところへつながります。生きていくうえで欠かせない他者との関係性を築けるよう、しつけが必要です。次のような声掛けをしましょう。
- 「どのような理由があっても人を叩いてはダメ!」
- 「家族に向かって、そんなひどい言葉は二度と言わないで」
- 「モノに当たるのは、やってはいけないこと!」
わがまま程度であれば、共感したり話し合ったりする余地があります。しかし暴力や暴言は子の将来を考えて甘く見過ごすわけにはいきません。
その行為がけっして許されないことを、毅然とした態度ではっきり示しましょう。
あまりにすぐ怒るときは発達障害診断も視野に
ここまでやっても改善が見られないなら発達障害診断も視野に入れましょう。わがままや強い怒りが目立つなら、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われます。
以下の症状について思い当たる節はないでしょうか?
もしいくつもの項目に当てはまるなら何らかの障害が疑われるので、都道府県の発達支援センターへ連絡しましょう。ここは発達障害に関する診断・サポートを提供する公共機関です。
怒るのが性格か特性かを知ることで、正しい対処法を見極めることが可能です。子どもにとってベストな環境を提供するためにも、発達障害が疑われたら発達支援センターへ連絡しましょう。
まとめ
本記事では5歳・6歳の子どもが思い通りにならないと怒る・泣く理由を解説しました。最後にもう一度重要なポイントを解説します。
- 今までうまく甘えられず、我慢していたものがあふれた結果かもしれない
- 単にわがままで自分の要望をなんとかしようと甘えていることもある
- 思い通りにならないと怒る子どもに対してイライラするのはノーマルなこと
- いちいち「ダメな親だ」と落ち込む必要はまったくない
- 思い通りにならないと怒る子どもにはまず共感を示す
- わがままがしつこいなら無理に取り合わないのも大切
- あまりにすぐ怒るなら発達障害診断を受けることも視野に入れる
5歳・6歳の頃は中間反抗期とも呼ばれ、親に対して何かと無茶を要求しやすい時期です。
しかし思い通りにならないと怒る理由を知って正しく対応すれば、適切にしつけることができます。
この時期はどうにもならない現実を受け入れる強さと、それを踏まえて何をするのか考える賢さが身につけられるタイミングです。ぜひ甘やかすことなく、しかし愛情を持って接し、成長のステップを後押ししましょう。
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